「違うっ!!オレはッ・・・!!」
++Thing Of The Past++
今日はウォーゲームもなく、各々が自分の好きなように過ごしていた。
しかし、今日の天気はあいにくの雨でギンタたちは部屋でトランプなどでヒマを潰していた。
「よっしゃー!イチ抜けやー♪」
「まじっスか!!?オイラなんてまだこんなにも残ってるのに!!」
「ナナシー、ズルなんてしてないだろうなー。」
「そんなんせんでも君らには勝てるわッ!!」
「ひっどーい、よぉーし!次は負けないんだから!!」
「(わたしがナナシに負けるなんて・・・!!)あっ!わたし2抜けー♪」
「なに!?!イカン!!このままでは手札の数から考えてワシがびりになってしまう!」
「やりー♪ベルさんばーん♪」
「何―――ッ!!!?!」
そのなかにいないアルヴィスは城の図書館で本を読んで暇を潰していた。
薄暗い部屋の中で明かりをつけてその近くで読んでいる。
「・・・・ふぅ。」
やっと4p位ある本を読み終え一息き付く。
ふと、何かを感じて外を見る。
相変わらずの土砂降りと風だが他に何も変わった様子はなく視線を次の本へと移す。
『・・・・・ィ・・』
「?」
『ア・・ィス』
何だかよく分からないが自分の名前を呼ばれた気がしたので傘を持ち外へ出た―――・・・。
「アルちゃーん?」
トランプで一抜けした事で時間が余っていたのできっと本を読んでいるだろうと思いアルヴィスがいそうな図書室にやってきたナナシ。
だがそこには考えに反してアルヴィスはいなかった。
「あれー?アルちゃんやったら此処に居るとおもてんけどなぁー。どこ行ってしもたんやろ?」
いくら見回しても図書室にはアルヴィスは居なかった。
ふっと窓の外を見るとこの土砂降りの中ぽつんと一つ傘が歩いてた。
「?アルちゃん?」
何かに呼ばれた気がする、何かかはわからないがとにか俺を呼んでいた。
声は何処からでも聞こえ何処から発せられているのかもわからないのにひたすらある場所を目指していた。
自分でも今なにをしてるのかさえわからないくらいに意識が朦朧としていた。
「!!(落ちるっ!!)」
そう思った時にはもうすでに遅かったそこまで高くはないが崖から落ちた。
「ッ痛・・・!!」
幸い傾斜がそこまできつくなかったので所々から血が出はしたがかすり傷程度で済んだ。
しかし登ろうと崖を見たら雨の所為で崖は滑りやすくなっていた。
13トーテムポールでは無理がある場所だった。
「(とりあえず遠回りでもいいから帰路を探そう、ベルが心配する・・・。)」
帰り道を探そうと周りを見回したとき
『アルヴィス・・・』
「!!?!」
『アルヴィス』
『アル・・・』
今度ははっきりとアルヴィスを呼ぶ声が聞こえた。
男の人の声、女の人の声、それは明らかにアルヴィスが知っている人の声で、縋りたかった大切な一声で
アルヴィスは無我夢中で駆けた。
傘はもう持っていなかったが、雨なんて気にならなかった。
ただ皆に、優しくて温かかったみんなに会いたくて走った。
「・・・っ!」
声がするほうに行ってみるとそこには大切な仲間が居た。
『おー、アルヴィス何処に行ってたんだ?』
『ダンナさんかなり心配してたぞー!』
『まだ10歳なんだから一人でどっか行くなよ。』
『今度からはわしか、アランとかを誘っていくんだ、良いな?アルヴィス』
『アルヴィス!お帰り。』
ダンナさんが、ガイラさんが、アランさんが、皆が笑って迎えてくれた。
「・・・っただいま!ダンナさんっ!みんな!!」
『よし、アルヴィスも帰ってきたことだし、行くか!!』
『おぉ!!』
皆が何処に向かって歩き出した、アルヴィスはそれについていこうと一歩踏み出した―――・・・。
「アルちゃん!!!」
「!!?・・・ナ・・ナシ・・・?」
突然ナナシに腕を掴まれた。
吃驚してナナシを見るがすぐに元の方向へ向き直った。
「!!みんなっ・・・!!まって!置いてかないで!!ダンナさん!!」
手を伸ばし必死にダンナたちを叫ぶ。だが、手は届かない。
何の事かがわからないナナシはアルヴィスが腕を伸ばしている方向に目をやる。
しかしそこには何もなく、淡々と崖の向こうに森が広がっているだけであった。
「!?アルちゃん!!よう分からんけどそっちは崖や!!行ったアカン!!!落ちてまう!!」
「いやだっ!!離せナナシっ!!まってダンナさん!みんなッ!!」
アルヴィスはナナシの手を振り払おうと必死に暴れて抵抗する。
目尻には涙が溜まり、悲痛の声で嫌だと叫ぶ。
足元では石がずっと落ちていてすぐにでも崩れそうな勢いだった。
「(!!こらヤバイな・・・!!)ゴメンアルちゃん!」
「っ・・・。」
手刀を一発入れて気絶させる。
そしてアルヴィスを担ぎすぐに崖から離れた。
「・・はぁ、一体どうしちゃっちゅーんや、アルちゃんは。」
一つため息を吐き、すぐにアンダータで城へと戻った。
「・・・―――― 何か来る・・・。」
「?」
ドロシーがポツリと呟くと、そこにいたメンバーはドロシーに目線の方を見た。
「タオルあるー?」
「ナナシ(さん)!!」
「アルっ!!!?」
そこにはびしょ濡れになったナナシとナナシに抱え込まれて気を失っているアルヴィスが突然現れた。
「なっ・・どうしたんだよナナシ!?二人ともびしょ濡れだし、アルヴィスなんて怪我してんじゃねぇかよ!!」
すぐさまスノウとギンタが駆け寄り、スノウはホーリーARMでアルヴィスの怪我を治しギンタはナナシを問い詰めた。
心配そうにアルヴィスの周りをぐるぐる飛び回るベルは泣き出しそうな顔をしていた。
ナナシは髪の毛を拭きながらう〜んと唸る。
「アルッ、アルゥっ!!」
「大丈夫矢でベルちゃん、気絶しとーだけやから。」
ナナシはベルにそういいながら笑いかけ、ベルはナナシのほうを見て少しだけ安心したような顔をする。
ジャックが新しいタオルを持ってくるとナナシに手渡す。ジャックと一緒に来たアランはアルヴィスを別室に運んでいく。
二人が部屋から出てからギンタがまたナナシに詰め寄った。
「なぁ、ナナシっ!どうして・・・。」
「それがワイにもようわからへんのや、なんやアルちゃんが外に出とったから変やなぁおもて、ついていったらいきなり崖の方に向かって走り出すから止めてんけど・・・」
ナナシは黙ったまま何か考え事をしてきた。
「なにかあったの?アルヴィスに。」
突然黙ったナナシに不安を感じ、ドロシーが耐え切れずたずねる。
「ん〜、そこがワイにもよう分からんのや。置いて行かんといてーみたいな事言うてたし。」
「置いていかないで?アルヴィスが・・・?」
ギンタたちは腕を組みながら首をかしげる。ナナシが髪の毛を拭きながらそうや、と何か思い出したように呟くと、どうしたんだ!?!とギンタがまた詰め寄ってきた。
「わわ、ちょい待ちーなギンタ、ちゃんと話すさかい!!」
ギンタの顔が目の前にあったので両手を出し慌てるナナシを見て、ごめんといってギンタは後ろに下がった。
ふぅ、と一息ついたナナシにドロシーがたずねてくる。
「それで?何がそうや、なの?ナナシ。」
「あぁ、なんやダンナさんとかゆー名前を叫んでたなーおもて。」
「・・・・・だん・・な・・・?なんでだ?親父はもう死んで居るわけないのに。」
ギンタは眉間にしわを寄せながら唸る。
組んでいた腕を外し自分の顎に手を当てているドロシーが少し考え込んでふっ、と顔を上げる。
何かわかったのかと思いギンタたちはドロシーに聞く、しかしドロシーはなんでもないよ、と言って部屋を後にした。
「入るわよ。」
ノックの後にアルヴィスを寝かせている部屋のドアがドロシーの声と共に開いた。
ベッドの横に腰掛けてアルヴィスを見ていたアランは、ドアのほうに視線を向ける。
ドロシーはアルヴィスが寝ているベッドに音を立てないように腰掛ける。
髪の毛を鬱陶しそうに払うドロシーを見た後、アランは視線をアルヴィスに戻した。
辛そうな、親を思わせるように視線をアルヴィスに向けてるアランを見て、ドロシーは少し話すのを戸惑う。
しかし、このまま沈黙をしていては来た意味がないので、ドロシーは意を決してアランに話しかける。
「アラン、ナナシから話を聞いていたらダンナって言う奴の名前が出てきたの、」
アランはドロシーのの言葉に驚き、悔しそうな、悲痛な表情を浮かべた。
構わずドロシーは話を続けた。
「ナナシが言うには―――――・・・・」
・・・・・・・――――――頭が痛い、胸が痛い、腕が痛い、あの忌まわしいタトゥが痛い、痛い、痛い、痛い、痛い...
心が痛い・・・・・。
闇の部屋からつっと光が射した、まぶしくて思わず目を瞑る。
目が光に慣れてきて目を開けるとそこには一人の少年と大勢の男たちがいた。
少年は胸を押さえながら金髪の男の人に抱え込まれている。
抱え込まれている少年を中心に男たちが集まっている。
少年はまだ幼い顔立ちである。
見た目からしで10歳ぐらい。
その少年は辛そうに苦しそうに胸を押さえ震えている。
少年を抱いている男は必至に何かを叫んでいる。
周りにいる男たちもみな心配そうな、悔しそうな顔をして少年を見ている。
だれ?
自分はこの景色を見たことがあって、この人だかりにいたような気がする。
思い出そうとしてもソレは霧にかかってしまって思い出すことはできず、結局諦めることにした。
何か・・・大切だった気がするのに・・・・。
苦しんでいる少年も、灰色の髪をした人も、黒い髪をした人も、そして、少年を抱え込んでいる金髪も男の人も――――・・・・・・。
またつっ、と光が射し場面が変わった。
今度は男が倒れている。その男は少年を抱いていた金髪の男だった。
その男の周りは赤く染まっていた。
前の場面に見た男たちと少年の反対方向に二人の男がいる。
何かを喋っているその声は上手く聞き取れない。
抱え込まれている若い男も、喋っている髪の長い男も見たことがある。
なに?なんていってるんだ?
「・・・か」
聞こえそうで聞こえないその声は唐突にはっきりと聞こえ出した。
「・・・ファントムはまたいつか蘇る!!」
・・・――――――・・・ファン・・・トム・・・・!!
そうだ、
思い出した。
あの苦しんでいた少年は自分の幼き姿で、あの金髪の自分を抱いていた男はダンナさんで、周りの人はクロスガードの人たちで・・・!!
ファントムと名乗る男とその人を抱えているぺたは憎むべき敵・・・!!!
何もできなかった。
幼いゆえに、非力だった。
迷惑ばかり、邪魔ばかり、ずっとお荷物だった。
―――・・・でも、あの人たちは自分に優しくしてくれた。
笑って迎えてくれた。いつだって支えてくれた。本当の子供みたいに優しくしてくれた。
いい人ばかりだった・・・。
でも、結局はみんな死んでいった。殺されていった。
一つ頬に雫が流れた――――・・・・。
・・・何も・・・できなかった・・・!!
守れなかった・・・!!誰一人として・・・!!
ファントムと同じ生きる屍に近づいている・・・。
また、誰一人として守れないの・・・?
また、みんなの笑い合える日は俺には来ないの・・・・?
ちくり。ちくり。
・・・――――痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、忌まわしいタトゥが痛い、腕が痛い、胸が痛い、頭が痛い、
心が痛い・・・・。
・・・・・・助けて・・・・・・・どうか一人にしないで・・・・・・・・。
「・・・―――― その話が本当なら、全部俺の責任だ。」
アランは血がにじむくらいこぶしを強く握り締めて歯を食いしばった。
肩が震える。
ドロシーは静かに退室する。
・・・―――すまねぇダンナ、アルヴィス。
何もできなかった。
元気を、笑顔を、勇気をくれたこの少年に何一つ恩返しができてない。
ファントムにゾンビタトゥを入れられる場面に居ながら阻止する事ができなかった。
たった10歳の子供を守る事ができなかった。
ゾンビタトゥの激痛にうなされていた時もコイツは「大丈夫です。」等言って弱音を見せなかった。
ダンナが死んだときも俺はエドワードと一緒になって、アルヴィスと一緒にいられなかった。
こいつを一人にしちまった。
誰にも涙を見せずにこの少年の存外細い肩に重荷を多く乗せてしまった。
きっとベルにも何も弱音を言っていない。
否、この少年なら弱音を見せれるわけがない。見せたくないだろう。
そんな少年を一人にしてしまった後悔、憤り。
何度謝っても許される事はない。
この少年は優しいから気にしていないなどときっと言うだろう。
それでも、我が子同然のように可愛がった、愛しい少年が傷ついていたのを知っていたにもかかわらず助けにいけなかった。
泣ける場所を作ってやれなかった。
今も傷ついて、傷ついて、傷ついて。
それでも弱音は言わない。
皆が知らない間に心が必死に助けてと求めてる。
泣きながら、悲痛な声で。
その声に気付いてやれる自分が気付いてやれなかった。
また―――・・・
まだ16歳の子供を孤独にした ――――――・・・・。
あの子は ―――――・・・
ドロシーは静かに廊下へ出た。
「盗み聞きなんてやなヤツね。」
「盗み聞きとちゃうで、ドロシーちゃん。たまたま通ろうとしたらドロシーちゃんとアランのおっさんが深刻そうに話してるからなんやろなぁ〜おもて聞いとっただ・・・」
「それを盗み聞きって言うんじゃないのかしら?」
「せやったっけ?」
ドロシーはハァ、とため息を吐く。
ナナシは頭の後ろで手を組み悠悠としている。
そんなナナシを見てドロシーはまたため息を吐いた。
突然、ナナシの顔がまじめになったかと思うと、今度は前で腕を組み廊下の壁にもたれかかった。
「なぁドロシーちゃん、アルちゃんは・・・まだワイらから見たら子供やのになぁ・・・。」
「そうね。まだ子供。まだ、16歳の。だから・・・」
――――・・・だからまだ一人では立てない。誰かに・・・――――
「ワイらが支えたらなあかん子供や。助けたらなあかん。一緒に、生きていかなあかん。」
「――――・・・そうね。」
ドロシーはくすっ、と笑う。
閉まったドアを見つめながら。
「オイナナシ!そこにいるのはわかってんだ、鬱陶しいからさっさと入ってきやがれ。」
突然ドアの向こうの部屋から声が聞こえる。
大きくもない、小さくもないが、はっきりと聞こえた。
なぜならば、それはナナシが待っていた声だからだ。
ナナシはにっ、と笑い、ほんじゃぁ遠慮ーなくー、といってドアを開いた。
ドアの先にはまだベッドの上で眠っているアルヴィスと、その隣で椅子に座っているアランがいた。
「なぁおっさん、ちょっとアルちゃんと話させてくれへんか?」
パンッ、と顔の前で手を合わせ頭を少し下げる。
―――――・・・コイツ・・・・。
アランは少しの間黙ったあと、ふぅっ、とため息を吐く。
「しゃーねぇなぁ。いいところはお前にくれてやるよ。」
「いいところなんかいなァ?」
アランは椅子から立ち上がり、ナナシの隣を通る。
ドアノブに手をかけて少しナナシを見る。
「テメェで決めるんだな。」
ドアを開く。
「・・・・・・・頼んだぜ。」
驚いて目を見開いたあと、余裕の笑みをこぼし親指を立てた手を前に出した。
「任せとき!」
「目ぇ覚めたか?アルちゃん。」
まだ目覚めきっていない頭を使い声をかけてきた長髪で金髪の男の名前を必死に探す。
「・・・な・・・なし・・・?」
どうして俺はこんなところで寝ている・・・?
そしてどうして服が変わっていて、髪が湿っているのか・・・。
「覚えとーかアルちゃん。アルちゃん雨の中外歩いててんで。」
―――・・・あぁ、思い出した。
重い身体を上げベットの上に座る。
「すまない。迷惑をかけた。そして今日あったことは忘れてくれ。」
仲間には見せたくなかった姿。
弱いと思われたくない。
弱音を見せたくない。
強くありたい。
守られるんではなくて、守りたい。
この世界を。この世界の人々を。
だから――――・・・
弱音は見せられない。言えない。
見せてはいけない。言ってはいけない。
強くなくてはならないから――――・・・。
「いーや、わすれへんで。アルちゃんは肩に力入れすぎやねん。」
「は?」
いきなり何を言い出すんだコイツは。
呆れてものが言えないといったような顔をしているアルヴィスにナナシはにこっ、と笑う。
「アルちゃんは弱くはない。でも、ワイらから見たらまだ子供や。」
「・・・・何が言いたい・・・。」
むすっとしているアルヴィスのベットに腰掛ける。
アルヴィスの頭にぽん、っと手を乗せまた話しかける。
「アルちゃんあの時置いていかないでって言うたやんか、」
「・・っ!」
「アレでよう考えてんけど・・・」
顔を覗き込む。
いつもは赤いバンダナで見えない目がアルヴィスの目を真剣に見る。
「辛かったンやろ、アルちゃん。たった10歳の時に色んなもん見て、戦争で大切な人目の前でたくさんなくして、ゾンビタトゥも・・・。」
―――・・・息が苦しい。ここに居たくない。
何かがばれるような、何かが、表に出してはいけないものが出てきてしまうような。
「一人やったんやな、助けてほしかったんやな。ゴメンな。アルちゃん。」
「違うっ!!オレはッ・・・!!」
ナナシはアルヴィスをそっと抱いた。まるで壊れ物を扱うように、優しく。
アルヴィスの背中を叩いた。
それは、子供をあやすかのようにぽん、ぽん、っとリズムよく、優しく。
アルヴィスは驚いて目を見開いたまま止まっていたが、はっと意識が戻り、ナナシを自分からはがそうとする。
でもそれは叶わなかった。
名前を呼んで離れろと命令したがそれでもまだ離れなかった。
「なぁアルちゃん。もういいんやで。一人で抱えんでも良い。」
――――・・・やめろ。やめろ。やめろ。
もう、これ以上優しくしないで。
「ワイや、ギンタ、ドロシーちゃんにスノウちゃんにジャック、ベルちゃんに、アランのオッサンかていてる。
もう一人で苦しまんでえぇんやで、アルちゃん。」
あぁ――――・・・・、
「だから、もう泣いてもいいんや。」
頬に止めどなく雫が流れた。
顔を胸にあてる。
ナナシはにこっ、と笑い背中をさすってやる。
「 」
泣きながら言うその小さな小さな声は、ナナシの耳に届き空中に静かに消えていった。
―――――・・・ありがとう。
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いかがでしたでしょうか?感想をいただけると参考や励みになるので、もしよければお願いしますっ!!
最初はナナアルにしよう!!と意気込んでたんですけど、どっち勝手とナナ+アルになっちゃったような・・・。
微妙なところになっちゃいました。
しかも途中でアラアルにしようかとも悩んだしね。かなり挫折寸前でした。(危うい・・・!!
人生で一番長ったらしい小説を書きました。(でもヘボいですね・・・!!
そんなヘボい小説にここまでお付き合いしてくださった方、本当にありがとうございました。
(第一回目の拍手でした。)